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黒須課長 ※ コーディネイター・パネラー紹介
酒井教授(コーディネイター)
ただ今からパネルディスカッションに入らせていただきます。今、ごみということをベースに、「ゴミニティづくりをすることで問題のいろいろな解決になる」と北島先生に基調講演をしていただきました。基調講演を直接受けてというのではありませんけれども、パネラーの方々にはまずそれぞれのやってこられた経験等を踏まえて少しお話をいただいて、先程の北島先生のお話に対して、ご意見等もあろうかと思いますが、パネラーのお話が終ったときに、会場の方々とご一緒にディスカッションをしたいと思います。それではまず佐間田さんに、先ほどありましたコミュニティと言うところの絡み等もあって、実際に自分が経験した体験を踏まえましてお話いただきたいと思います。
佐間田氏
ご紹介に預かりました佐間田です。北島先生の講演がございまして、全くもっともなお話であると思うと同時に、私たち日常的に思っていることをズバリ指摘されてありがたいと思います。とりわけ受益圏と受苦圏に生存する多くの住民が、この話は北海道から沖縄までオールジャパンで、誰でも共鳴する社会学的原理原則だと思います。我々も日常的に保健委員として、また町の下働きとして、ごみをきちんと排出して収集車に確実に積み替え、松島地区の焼却場に運んでいただくために頑張っております。この3万有余の人々の中には、今日ご出席されている皆さんとは違う反社会的な、「ごみは燃せばいいんだろう。出るごみは捨てればいいんだろう。捨てんのは俺の自由だ」という従来型の地球や環境問題から全く隔絶した、独自の反社会的な考えを持つ人が、多くはありませんがどこの集落でも必ず1〜2名いて、波及効果をもたらし、多くの良心的な住民に対して迷惑をかけております。ああいう人も平和な家庭で調子よくやっております。僕も反社会的な情報が耳に入ると、冬でも夜の5時半頃から懐中電灯と棍棒とカメラを持って隠れ、違法なごみを持ってきた時には突然立ち上がって、毅然と反社会的な人を退治する、中にはヤーさんも居ましたが。町長がおっしゃったように、そういう役割が単なる環境ごみ行政でなくて自治権であると思います。北島先生が受苦と受益と申しましたが、受苦と受益は集落、向こう三軒両隣、家庭の家族構成、環境教育を受けた子供が「お母さん、そのごみの捨て方間違いだよ」と母親を注意する実態など、際限なく繰り返される受益と受苦が、日本のオールジャパンで繰り返されてることだと思います。
一つの例として、下手な字で作った僕のステーションの看板をご覧に入れます。ごみは水曜日が出す日なんですが水曜日は朝が早いので火曜日の夜に出す人がいるのです。そうすると野犬や野良猫に食い散らかされて、その辺にごみが散乱してしまいます。うちのステーションは上高根沢小学校の校門の脇にありますが、なぜ校門の脇に作ったかというと、子供たちが通学する時にこういうふうにしてごみはお母さんやお父さん、おばあちゃんやおじいちゃんが持ってきて、どっかのおじいさんがいつも立っていて眼光鋭く極めて厳しくやってんだなと、子供たちの心に5寸釘を打ち込もうとの狙いで、当時の菊地校長に6ヶ月も交渉して校門の脇にこれを作りました。
ここに『前夜はだめ、皆さんの自覚と責任で清潔に整備』と書いてありますが、このフレーズは、何回も色々書いてその都度変えているんです。パッカー車は8時や8時半には来ないですよね、10時か11時頃なんです。そうすると住民は「なんで保健委員の佐間田は8時に来るんだ」町では8時に決まっているんですね。9時頃持って来ると「町の指定袋で8時までに持って来てください」と注意します。毎週水曜日に120個くらい集まりますが、名前の書いていないものは今は一つもないんです。でも保健委員を任命された当初は、名前が書いてあるものは一つもなかったんですよ。名前を書くことにすごい抵抗があったんですね。私は以前横浜に住んでいたんですが、その頃ごみ収集の際の事故で、ゴミ袋に裁ちバサミが上向いて入っていて手をざっくり切って大怪我をしたということがありました。それで問題になって必ず名前を書くということが義務付けられたんです。
ここに黒須さんて方がおりますが、この方は芳賀の八ツ木なんですが、芳賀から宇都宮に通っている方がたくさんいます。それと芳志戸、祖母井の方が通るんですが、ステーションが県道の縁なんで通勤の時にごみをどんどん捨てていってしまうんですよね。ごみは地域で処理するのであるのだからこれは許せないわけでして、私の担当区域には4箇所のごみステーションがありますが、そのどこのステーションにも、いくら注意しても祖母井や八ツ木のごみが入っているんですね。これは違反ですから駐在のおまわりさんと連絡を取り合って、ナンバーを控えて、県警に車の所有者を調べてもらい、電話で注意をしました。警察の環境行政と保健委員の環境行政とは一体であると思いますし、警察の権力を背景に行わないと違法投棄はなくならないと、極めて短絡的ではありますがそう考えております。以上でございます。
酒井教授(コーディネイター)
実際にごみをどう出してもらうかという問題も浮上しますが、それでは出す側ということも含めて、西谷さんからお話いただきたいと思います。
西谷氏
私は普通の主婦ですので毎日普通にごみを処理しています。ごみ処理検討委員会に行っていたとき、男性の方が非常に多くて「うちじゃ奥さんがごみはやっているから、さっぱりわからない」と言いながら、いろいろなことを一緒に学んできました。主なテーマがごみの削減減量ということでしたが、元々のごみを減らすことは私達普通の当事者ではできないので、今あるごみの中で資源にできるものをどうやって増やしていくかということを考えました。まず、塩谷地区ではペットボトルを回収しています。これはごみではなくてリサイクルすることになっているのだから、もっと広めていくような啓蒙活動を行政がやるべきですよね。学校教育の中で子供たちに教え、大人がその見本を示して、ごみ袋に入れずにちゃんとコンテナに入れて出していけば、それを見ていた人がどんどんやっていくと思います。
そして委員会に集まった方で、ごみを減量するための第一歩として、買い物袋を一週間でどのくらい貰っているかということを調査しました。雑誌に載っていたのですが1人当たり1年間に300枚で、だいたい1日1枚貰っている計算になり、それをごみとして出しているということでした。大きな袋をスーパーへ持って行くと、万引きに間違われてしまうから嫌だという声もありました。私が他の検討委員の方に聞いてみましたら、漫画家の赤星たみこさんは『マイバック』をやってるとのことでした。バックの中にトリセンの袋とかこういう袋を持って買い物に使っているそうです。レジ袋も最近すごく薄くなりまして何回か使うと破れてしまうんですが、1回で捨てるより2、3回使ってから捨てるほうが、1年で300枚だったものが150枚になるので、そこに居た男性の方も実践してやっていただきました。そこで問題になったのがレジのところで「レジ袋いらないよ、と言おうとしたら袋を開けて待っているので言いにくかった」ということでした。最近トリセンのレジのところに『買い物袋いりません』というカードが置いてありまして、かごに一緒に入れて出せばレジ袋はいらないという意思表示になるわけです。店員さんは「ありがとうございます」と言ってくれますし、なにか良いことをしたような気分になります。
私の経験をもう一つ挙げますと、古紙もリサイクルできるんですよね。以前はごみとして捨てていたものを何とかリサイクルできないかなと考えていた時に、環境課から『ごみの分け方出し方』とい印刷物が出されました。それに従って古紙も出しており、これは今でも忘れた時見るように捨てずに大事にとってあります。
その中で菓子箱ですが、結構頑丈に包装してありますね。トレーに入って、箱に入って、包装紙に包んであります。この中にはリサイクルマークがついていまして、何でできているのか表示のあるものもありましたので、ぜひ古紙に回そうと思いました。そして、わざと菓子の空き箱だけを束ねてごみステーションに出すようにしていました。近所の人にも言おうとしましたが「あんたはおりこうさんね」みたいに言われるのが嫌だったので黙っていたら、ある日、同じように何個か出している方がありましたので、啓蒙するということは言葉でなくても行動で示すことでもできることがわかりました。
優等生みたいなことを言っていますが、私もコンビニエンスストアーを利用しております。あそこでお弁当を買いますとまたも大量にごみが出ます。高根沢のごみが増えたということを聞いた時、真っ先に「コンビニが増えたものね」と思ってしまいました。家で採れたものを食べて自給自足していた時にはごみは出なかったと思いますが、加工されればされるほどごみは出るのではないかと思います。
北島先生の話にもありましたが、ごみの焼却炉はどんどん良いものができております。打ち合わせの時の話に、焼却炉はここ10年位の発展でまだまだ完成されたものではないので、さらにどんどん良いものになっていくということでした。出るごみの中身も関係ありますし、住民としてはなるべくごみを減らして小さな焼却場にして、優しい施設が出来るまで最終処分場をもたせるような生活をしていきたいと思います。
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