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黒須課長 ※ コーディネイター・パネラー紹介
今泉教授(コーディネイター)
ただ今から2部の方に移らせていただきます。1部で陣内先生にわかり易く事例を紹介していただきました。その中で氏家町のごみが塩谷広域の中でも増えていると指摘をされました。また先進事例の中で、目標を持って市民と行政がお互いの情報を的確に公開する中で関係を作っていくことが、ごみ問題を解決していくのではないかと、そんな指摘をされたわけです。この地元氏家においても、まだまだ芽は小さいかもしれませんが、家庭の立場、区長会の立場、あるいは企業の立場においてそれぞれ努力をされておられます。まずお三方に、努力している内容や問題をお話いただきたいと思います
加藤氏
私は別名『月1ごみ出し女』と呼ばれておりまして、最近はグレードアップして1ヶ月半くらいになりました。その秘密は簡単でして、ゴミ袋を大きくしたという単純なものでした。でもやっていることというのは普通のことであります。
まず、1ヶ月半のごみ出しですと生ごみをどうするかということです。生ごみは堆肥にしておりますが、私は町から助成金をもらいましてコンポストを買って裏庭に置き、どんどんそこに捨てています。たまに土を掛けますとウジが湧いてこないのです。生ごみ自体も他の家庭より少ないと思います。というのは、私は怠慢主婦ですから、野菜は皮をむかずにそのままお腹に入れます、そうすると食物繊維がとれていいウンチが出ます。うちには良く食べる家族が居りますので腐らせる前に食べてしまいますから、生ごみ自体が少ないのだと思います。その他のごみは腐りませんので1ヵ月半くらい置いても大丈夫なんですよね。
残りのごみをどうするかといいますと、徹底的に分別します。リサイクルに出せるものは出します。例えばスーパーから貰う白いトレーはざっと洗って干して、スーパーの回収ボックスに入れます。それから新聞紙はまとめて町の回収場所に持ってきます。ダンボールもそうですが、残りの雑誌や雑多な紙、これはレシート1枚逃さず全部雑紙としてリサイクルに出します。そうすると縛れないのでデパートの袋に入れて、最終的にそれを縛って出します。それからペットボトル、資源ごみとしてのビン、缶ですが、アルミ缶は学校に持って行きますと喜ばれます。それから、洋服類に穴の開いたものは雑巾にして1回使ってから出すとか、主人が自動車関係のエンジニアですので、会社に持って行ってウエスとして有効利用してくれているようです。まだ使える子供用品などは、近所や知人のお宅へさしあげたりしています。そのほかは、最近ハマっているネットオークションに出して楽しんでます。また、町の不用品交換ボードに登録して、持って行ってもらったりしています。それと町のホームページにも掲載できますので、それを見て申し込むことができます。あとは個人的にやっているリサイクルショップやフリーマーケットにも時々参加して不用品を処理しています。
最後に、皆さんはあまりやっていないと思いますが『圧縮技』というのがあります。ごみがごみ箱一杯になると足で踏むのです。そうすると半分になります。これだけでも2週間に1回のごみ出しが4週間に1回になります。ごみの総量は変わらないですが、ごみ出しの手間が省けるわけですので、ぜひこの一手間を付け加えていただきたいと思います。
話を聞いていて皆様は「常識よ」という顔をしているんですが、ごみ問題に関心のある意識の高い方ばかりなんで、こういう話をしても釈迦に説法かなとは思います。でも私は、今度ごみのスリム化道場を開いて「かかっていらっしゃい」と言おうかなと思っております。しかしここにいらっしゃる皆さんに考えてもらいたいことは、私達以外でごみのことを考えずにいる人達に知らせる方法はないものか、またそういった人達にどう言ったらこっち側へ入っていただけるか、これを考えていただきたいなと思います。それと氏家町は他と比較してごみ量が突出しているのは恥ずかしいことで、同じ氏家の住民として松島の人達に申し訳なく思います。
人を動かすのは飴と鞭と言われますよね。鞭と言いますと、ポイ捨て禁止条例ですとか、行政としていろんなことができると思います。先ほどのデーターなどを示して「皆さん恥ずかしいから、ちゃんとやりましょう。」と言うことができると思います。それだけじゃ動かない人っているんですよね。そういう人達に飴を示して誘い込むかってことを、私なりに考えてみました。 人を動かすには情に訴えるとか、そういったことが必要かなと思います。私達のごみで焼却場のある松島の人が苦労なさっている、いろんな我慢を強いられてる、そう言った「何とかしなくてはいけないよ」とハートに訴える部分も必要かと思います。もっとチャラチャラしている人には、「楽しいよ、嬉しいよ、おいしいよ」とかそういうモチベーションというか、動機付けを与えてあげるのも良いかと思います。それと行政区ごとにごみを減らしたチャンピオンを決めるとか、競争させて負けたほうに罰ゲームをさせるとか、そういった楽しいイベントみたいなものを考えるといいと思います。私の持論ですが、ごみの減量などは一度始めてしまえば進むと思います。最近始めたガラス瓶の分別なども、始めた当初は面倒くさいとか、判らないとか言っていたんです。でも、今は皆さん普通にやっているわけです。ですから習慣になってしまえば何のことはないわけです。そのようにすることが、私達がこれから考えていかなくてはならないことだと思います。
菊地氏
私は区長会の方から、ごみの現状やら、将来このようにしたら良いのでは、とのことについて気が付いた点などをお話させていただきます。
皆さんのご協力により収集活動を行っておりますが、その取り組み方についてです。分別収集については、2〜30年前からですが、不燃ごみ、可燃ごみ、粗大ごみ、生ごみということで皆さんの協力を得ながら収集しています。その中で、最近リサイクル問題が環境の中で出てきまして、ビンのリサイクル、紙類のリサイクルがされています。粗大ごみはいろいろと問題がありましてリサイクルまで入っておりません。生ごみにつきましてはコンポスト、あるいはボカシによる堆肥化をいたしまして、家庭菜園に利用していただければ環境にも優しく、リサイクルにもなると思い推進しているわけです。しかしこれも、地域住民の理解が得られなければごみは減っていかないのかなと思っております。最近問題になっておることは、人づくり、教育の問題、モラルの問題かなと思います。例を挙げますと、用水掘等に粗大ごみである自転車やバイクやらテレビなど大変な量が捨てられております。それを片付けるのが私達の仕事になってしまっています。今年も農閑期で人が水田にいない時にビデオテープや布類が束になって捨ててあり、私達は少しずつ処理をしているところです。それは奇麗事ではなくて、小さな予算で幸せな生活をするということが大前提ではないのかなと思います。私達は人づくりに力を入れまして、皆さんと共にごみ問題に取り組んでいかなくてはならないと思います。これからも皆さんのご協力を得まして、ごみを少なくし、環境を良くし、住みよい地域づくりをしていかなければならないと思っております。
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